東欧でのブラウザ・シェア

Opera Mini

東欧諸国では FirefoxOpera の使用率が高いと以前から言われていたが、具体的詳細を見たことはなかった。先週末に OperaWatch に出ていた記事 Opera Mini bigger than Safari in Ukraine によると、Opera Miniウクライナでは Safari より多く使われているという。
ウクライナに限らず、それらの諸国では AppleMacintosh は非常に高価で、実物を見たことがないという人すらいるそうだ。また通信基盤も西欧に比べて十分整備されておらず、そのためにほとんどの人が携帯電話なら持っているという。電線を国中の隅々まで張り巡らすよりも、携帯基地局を設置する方が安くて早いからであろう。これは他の地域の開発途上国でも同様であろう。基地局すら整備されていない国では、通信衛星を使った携帯端末による接続が意味を持ってくるだろう。
また携帯端末といっても、高価な多機能電話機、スマートフォンではなく、普及型の割り合いが多い事も Opera Mini が使われる背景にうかがえる。
以上が Safari よりも Opera Mini が使われている理由として考えられる。
コメント欄に引かれていたページから、東欧諸国の国別ブラウザ・シェアへのリンクを、それぞれの国の総人口と共に張っておく。