iBench

誰も信じていないとは思うが、Safari on Windows のパフォーマンス・テスト一覧が堂々と載せられているから、感覚でモノを言っても全く無駄だ。ともかく、すばらしい環境ではなく、うちの貧弱な環境で追試したくなるというのが自然な成り行きだ。
アップルの主張によると、テストは VeriTest の iBench Version 5.0 によって行ったとある。少し探してみると分かるが、これは開発停止になったずいぶんと古いベンチマーク製品だ。

Lionbridge, VeriTest and PC Magazine have discontinued the distribution, support, and future development of the following products:

そこからちょこちょこっとたどると ftp に行けるが、version 5 には 2003 年 11 月の月日が付されている。こんな廃盤テスト・スイートを使っている時点で、全く信用出来ないテストだと断言出来る。

• Safari 3 Beta on Windows も含む SVG 対応状況一覧 - Konqueror と Firefox 3 Alpha の中間位の出来。当該サイトの作者も Opera の優位は変わらないから安心しとけと言っている。
• はてブして期待してくれた方々には申し訳ないが、上掲 iBench のテストは Opera も Safari も完結する事は出来なかった。HTML 30 ページを 8 回反復して読み込むテスト、複数の XML+CSS 6 ページを 6 回反復して読み込むテストまでは毎回行ったのだが、その後の PDF を読ませるテストで 1 回表示させた所で止まってしまった。
  • PDF はプラグインで Adobe acroread を動かさないとダメらしい。設定を変更し 84 ページある PDF を 5 回スクロールするテストまでは行けた。
  • 正式にはローカルサーバを動かしてテストするようだ。
• 仕方がないので別のテストだが、Windows browsers と Mac browsers それぞれの結果を参考にしてもらいたい。こちらにもそのうち Safari on Win の結果が追加されるだろう。
• フォーラムで ヨハン・ボルグもてらじと同じような事を言っている。
• これまた各地の Opera 系海外サイトで言われているように、Safari on Windows は Opera にとってプラスである。Trident と Gecko 以外の描画エンジンに注目が集まれば、シェア大手二つ以外への対応の有意味さを作者に教えることになるであろう。