Opera 完全無料化

omatsuri

Tim 風に、365.242199 days 無料となった。
これまでに買った人には Premium Support が残る。それだけ欲しければ年払いをする必要があるそうだ。これは E-mail による 24 時間以内の返答を約束するもので、年間 29 USD を要する。継続するには毎年払わなければならないから、既に払ってしまった人は、当該 version 中はこの権利を期間に関係なく行使出来るという事だ。

Free as in Beer! Banner for Opera5

If an Opera user runs a Google search and is directed to Google advertising, Opera will get a cut of the ad revenues. Von Tetzchner said this advertising revenue could generate more than enough income to compensate for giving away Opera, if the company can persuade millions more Internet users to adopt the browser.

上記、記事が指摘しているように Opera で検索を行うと、検索サイト側に Opera を使っているよ、と分かるのはご存知の通り。その利用数に応じて検索サイト側から OperaASA に入る収入で無料化にしても採算が取れるとテッちゃんは見込んだのだ。
Operaopera を検索した場合の文字列(一部抜き出し)

search?client=opera&rls=en&q=opera&sourceid=opera&num=25&ie=utf-8&oe=utf-8

Firefoxopera を検索した場合の文字列(一部抜き出し)

search?q=opera&start=0&start=0&ie=utf-8&oe=utf-8&client=firefox-a&rls=org.mozilla:en-US:official

Linux Opera 8.50
Fedora Core 3 では日本語入力のために static-qt 版を入れた。入手先は直に opera の ftp から。

  • 今日の市場も好意的に受けとめているようだ。21 NOK を超えてる。

日本語サポート

2005年12月1日よりサポート窓口がすべてOpera社に変更されます。

Operaライセンスをご購入いただいた、ライセンスコードをお持ちのお客様はどなたでもご利用可能です。

ともかく、めでたい。
最近買ってしまった人への返金に応じると下記で本社が言っている件に触れていない。

If you have just purchased Opera and are disappointed that it is now free, we've always had a 30 day refund guarantee which you can of course make use of now.

(概略) あなたが Opera を買ったばかりなのに、無料になってがっかりしているならば、お約束通り 30 日間の返金に応じます。

30 日経ってしまいそうで急ぐ人は Sales Requests の page から Mail しておくと良いでしょう。

なお、Operaの国内販売権を持つライブドアは、現在店頭でパッケージ販売しているOperaについて回収を始めた。販売済みのものについては11月30日まで同社でサポートを行うが、12月1日以降はOpera Softwareが直接サポートを担当する。

すでにOperaを購入した顧客に対しては、「購入時期にもよるが、直近であれば返金などにも対応したい」(ライブドア)という。

更にめでたい。無料化より、こういう日を待っていたんだ!

Merlin はこれから

Enter Merlin によると、8.50 は噂の Merlin ではなく「次」があるらしい。
M2 a.k.a. OperaMail での Rich Text Edit なんぞ要らんが、XSLT や BiDi は長い事待ち望まれていただけに、ますます期待してしまう。
Merlin はここを読んでいる人には自明だが、rendering engine の名前ではなく new version の愛称。Introducing: Merlin に Tim が Acid2 のパスが近いとか、preview 版も近いとか、修正される予定の一覧など、Opera としては非常に珍しい事を書いているので要 check。

なぜ無料?

原資料にあたれ。憶測とか妄想を書くな。

もう少し親切に解説して欲しければ、今日のニュースを読め。そこには、Google と最近更新した契約により検索収入が一層増加したとある。
今年前半の半年間で、Opera desktop の収益のうちバナーに表示される広告からのものが 30% あった。25% がライセンス収益で、Google を筆頭とする検索エンジンからの収益が 45% といった割合だ。
上記 55% の収益を失う事により、短期的には desktop 部門は減益となるだろうが、広告なし Opera のシェアは驚異的に増すであろうから Google からの収益によって長期的には増益が見込めるとある。