OLYMPIAD

ドーピング騒ぎで日本の選手が引用した金メダルに刻まれた文字の訳が気になる人もいるかも知れない。そもそもその選手の回りにいて訳してあげた人が罪なのか。Yahoo Sports に載っていた日刊スポーツの記事が確かなら酷い。「永遠の栄誉(黄金)をあたえよ」はないだろ。
まず、検索で見つけた過去の金メダルの表裏画像一覧。そこからそれぞれの拡大画像もリンクされている。で、今回のメダルの文字を読んでみると次のような訳になる。

黄金の冠を授けられた競技者達の母、真理のあるじたるオリュンピアよ!

ああ、この文字ではなく、引用元のピンダロスの詩の方を訳したのね。しかしその引用元にもそういう事は書かれてないなあ。
補足するとオリュンピアとは勝利の女神ニケの事でしょ。メダルの反対側に像が刻まれてるし。翼だけのサモトラケのニケが有名ですね*1*2

*1:それから「黄金の冠を授けられた」は「競技者達」にかかっています。女神には「授けられた」りしません。

*2:母校の合宿所というか同窓会館[そういうものがあるのよ]の入り口に置いてあったのを見つけた時は驚いた。応援歌[そういうのもあるのよ、甲子園、出た事ないけど]には、やれマルスだ、アポロだという勇ましい歌詞が出てくるが、ありゃあローマ神話だしなあ。