えいご

夏休みなので、外国で勉強している卒業生と会う機会が二件程あった。一人は一年半、もう一人は半年アメリカ合衆国で大学に通っている。二人ともいまだに英語がかなり出来ない。
余り若いうちに留学すると里心がつく人も多かろう。アメリカならどこだって日本人が居る。仲間内で日本語で慰め合う。これではなんのために留学したのか分からない。
それだけではない。授業では噂通り分厚い英語の本を読んで、レポートを書かねばならない。当然スラスラ読めはしない。辞書をひいていたら徹夜しても間に合わない。想像して読み進む。想像が当たっていれば語彙は増える。外れていれば増えない。当り前の事だ。
要するに、日本に居る間に英語が苦手で、目も当てられない程出来ない人は、アメリカに行ってもメザマシク出来るようにはならないという当り前の話。時間がかかっても地道に辞書を引いて、日本人と遊んでいる暇があったら新聞でも雑誌でも読みなさいと言っておいた。