マンモス

昨日言及した続き。マンモス復活プロジェクトというのがあって、その一環で展示しているのか。日本側では岐阜県畜産研究所飛騨牛研究部近畿大学がからんでいるようだ。
畜産研究所は飛騨牛遺伝子技術を利用して繁殖させる研究が主であり、近畿大学ではホウレンソウ遺伝子で豚肉改良成功というのを既にやっているようだ。これらは安全性の確認という点で、まだまだ問題があると思われる。何せ遺伝子組み替え植物でさえ受け入れられていない現状だから、動物となると更に抵抗はある。
これらの研究は未だ理解出来る。いや、仮に理解したとしてもマンモス復活となると、どんなものだろうか。ロマンがあるといった、子供じみた反応はいかがなものかと思う。こういうのをマッド・サイエンス*1と呼ぶのではなかったか。単に技術で出来る事を追求しようというのだろうか。そう考えるとしたら甘い、甘い。ロシア側では将来「プライストシーン・パーク(更新世公園)」を作り、SF 映画さながら観光で儲けようと考えているからだ。
絶滅動物を技術の力で復活させられる、こんな素晴らしい事になぜ反対するのだと言う人があるかも知れない。私は反対だが、仮にそれに反対しないとしても、ではなぜそれをマンモスでするのか理解出来ない。環境の変化によって滅んだマンモスから何を学ぶかという問題が別にあると思うのだが。

*1:ドロの mud では断じてない。狂気の mad である。