猫のはずがアリストテレスになった

久々に研究室へ寄って先生と最近出た本の事を少し話した。
ソクラテスになった猫
このところあちこちの雑誌などに書いた猫がらみの話題をまとめたものらしい。先生も以下の文庫本を出した頃は 20 匹台だったのに、今は倍の 40 匹台の猫に囲まれているそうだ。
哲学するネコ―文学部哲学科教授と25匹のネコの物語 (小学館文庫)
新刊をくれるというので、読んで感想を述べなければならないと思ったら、手もとの在庫が切れているそうで、代わりに夏前に娘さんが訳した推理小説の翻訳をもらってきた。
哲人アリストテレスの殺人推理
講談社が出す位だから、少しは売れそうな本なのだろう。そうでなければ大手の出版社は出さないだろう。帰りの電車の中が退屈なので、少し読んでみた。先生も目を通してあるそうだから、元々の誤りはともかく設定にさほど大きな時代錯誤はあるまい。

  • その後のゼミは「観戦」だけのつもりだったが、次の次の章を担当する事となった。数週間前に、担当者が少ないのなら仕方ないですね位は言ったように記憶している。まあ久々だから良いでしょう。
  • ゼミに出ている院生から電子化されたテキストのデータをもらったので、担当箇所を抜き出してみる。apparatus criticus*1 がないので印刷テキストの代替手段としては使えない。

*1:原典の写本の異読を示した資料