白三角マーク

50cc を超える排気量の原動機付自転車(原付)のうち、国産車には前のフェンダーの縁に白い帯、後ろには白い三角印が付いている。これは 50cc 未満の原付と区別しやすくするための業界の自主規制らしい。国産 4WD 車の左前方に左前車輪を確認する小さな鏡が付いているのと似たようなものだ。
あの小さな鏡がどれほど役に立つのか、門外漢には判断のしようがない。役に立たなくても、取ってしまうと車検に通らなくなってしまうはずだ。新車登録時に付いていたものは、どんな馬鹿げたものでも取るには申請が必要だったはず。最近は規制緩和が進んでいるので、取ってしまっても問題ないのだろうか。少なくとも昔のフェンダー・ミラーを連想させて格好悪いと私には思えるのだが、その種の車に乗っている人はどう思っているのだろうか。
10 数年前に新車登録したうちの VFR には、バイクにとっての当時の最高速度、80Km を超えると点灯する赤い速度オーバー警告灯が付いている。これも外してしまうと車検に通らないらしいとバイク屋に言われたことがある。これまた、現在もそうなのかは分からない。
ただし車検時に 80Km 出させての検査はしないので、配線を外して光らなくしてしまっても車検は通る。これは実証済。輸出用の 180Km 以上の目盛が刻まれている速度計に付け変えても車検は通る。検査時に計るのは時速 40Km 時のメーターの誤差だけだからだ。
本題の白三角印だが、そのような事情を知っていたので、わざわざ付けてはいない。伝統的な日本の死人がおでこに張っている三角印を連想させるので嫌だ。しかしバイク用品店へ行くとステッカーとして売っている。元から付いていたバイクの補修部品であろうか。

  • 死人に付ける三角印は、天冠といって冠を表しているそうだから、それ自体に不吉な要素はないようだ。冠という由緒正しき装飾品の略式印であるのだから、最初から付いているバイクから取ってしまおう等と考える必要はない。