ネタに乗ってみる

確か IE7WindowsXP 以上しかサポートしなかったはず。せめて Windows2000 もサポートしてほしい、サポートしないなら XP なり Vista へのアップグレードを安価に行えるようにしてほしい。

まず第一に、XP 上で動く IE7Vista 上で動く IE7+ では、肝心のセキュリティ面で少なくない差があるのを知るべきだ。しょせん XP の IE7 は、それらしいものに過ぎない。OS を売って、そのおまけとしてのブラウザを無料で配布する会社としては、当然の戦略だろう。資本主義を否定しない限り、誰もこうしたやり方を非難出来ない。
では、今 XP を使っているパソコンに Vista を入れれば、IE7+ が動くので話は済むか。済まない人が多発すると予想されている。Vista が要求するハードウエアの条件は、予想以上に高いようだ。XP が動いているからといって、同じパソコンで Vista が動く保障は全くない。オンボード VGA は多分ダメだろう。古いマザーボードではメモり増設に限界のあるものもある。それらを買い換えるというのは、多くの人にとっては事実上パソコン本体を買い換える事を意味する。
私も使っている Windows 2000 向けに IE7 を提供しないのか。一番目と同じ理由から、そういう要求は慈善団体にでも言うが良い。Windows Update 自体そろそろ提供されなくなる OS に、無料配布のオマケを改変して配らねばならない義理は一つもない。
そして、まだまだ広く使われている Windows 2000 には IE7/IE7+ が提供されないだけではないだろう。IE6 のサポートも、遠からず打ち切られるだろう。Mac において IE5 が打ち切られた例を忘れていないだろう。
更に何より、IE にとって代わろうとしている FirefoxOpera にとって、こうした上記の状況は、敵失というか、送ってもらった塩なのである。これを機に IE とサヨナラしよう。いや、いっそ Windows とサヨナラ出来る人は幸せである。

Windows 98Windows 98 SE および Windows Me に対する有償サポートと緊急セキュリティアップデートは 2006 年 7月 11 日で終了します。この日以降、どのようなセキュリティアップデートも提供されません。

OS それ自体に「どんなセキュリティアップデートも提供され」ないのだから、Mozilla.org の考え方は正しい。