Firefox から何を学べるか

Opera は Firefox から何を学べるか」と題して Google Operating System が記事を書いている。そこでは "Saying Goodbye to Opera" からの引用を取り上げた上で、OperaFirefox に似たプラグインの仕組みを採用し*1、feed の扱いを向上させ、JavaScript の整合性を解消し、リッチ・テキスト・エディタの破綻を直し、UI を改善すれば、OperaFirefox のどちらを使うかで自分達は迷うだろうとしている。
その提言より、彼が Saying... から引用している箇所を、引用先の後続の箇所と併せて読むと面白い。そこでは、Opera が Web 1.0 ブラウザなのは Opera の出来の悪さに依るのではなく、Google を代表とする多くのいわゆる Web 2.0 のサイトがシェアの低いと彼らの側が考える Opera に自分たちを対応させていないからだとしている。

元記事について、拡張あれこれで以下のようにコメントされています。

最後に問題発言. Opera が Web 標準に準拠している点を挙げてしかし Web 2.0 のサイトの多くは Web 標準に準拠しているわけではない.それよりインターネットの標準を選ぶ(だったら IE の方がインターネット標準と言うことになりますがね).

Google のサービスが使えるか使えないかというのは、多くの人々にとって、ブラウザを選ぶ際の決定的要因になります。Google には Firefox で動かないサービスはやらない、という内規があるそうです。Google こそアンチ・マイクロソフトの牙城ですから、IE ではなく Firefox が彼らのインターネット標準なのです*3。Web 標準が策定されていなくても、「彼らの」インターネット標準に従って、いわゆる Web 2.0 を展開しているのが Google を始めとする現代の企業なのです。

*1:アドオン/拡張機能の事か?Firefox ユーザにすら紛らわしい表現を使う者がいて我々を混乱させる。

*2:Web の世界を Firefox 中心に眺める立場。あるいは Panfoxism と呼んでも良い。

*3:これは Google に限らず、Mozilla で正しく見える事が標準に合致する事と主張している人は、本音のところで Web 標準等どうでも良いのです。W3C など単なる飾りに過ぎません。それよりリッチなウェブ体験をもたらすインターネット標準の方が、自分達の利益にかなっているのです。