IBM の Firefox への肩入れ

saiton2006-11-01

アクセシビリティの視点を交えて、なぜ IBMFirefox に肩入れするのかを、元 Netscape、現 IBM の社員がまとめたレポート。
Firefox: An open source accessibility success story

  • タイトルには success story とあるが、実のところは、これからがんばります、だから皆もっと協力してくれと呼びかける文章。
  • Microsoft Active Accessibility 2.0 ドキュメント
  • Firefox 2 のスペルチェックは MSAA が邪魔して十分機能出来ていないとある。
  • Firefox 2 はアクセシビリティの点からも非常に優れているとしているが、具体像が見えてこない。唯一挙げられているのは Fire Vox 位か。 - Fire Vox は Firefox 2.0 でも動くそうです。
  • CLC-4-TTS Suite
  • 追加音声は個々に USD 35 で買うようだ。
  • Windows 版では MS の Speech SDK 5.1 からいろいろとインストールする必要がある。
  • 選択した文章を読み上げさせるキー割り当てが、先行する KonquerorWindows Opera の V ではなく Ctrl+Shift+O。

「将来の」アクセシビリティ対応として語られているのは、AJAX で動的に変化する内容を、どうやって読み上げさせるのか、OS によって異なる音声読み上げの拡張インストールにどう対応するのかなどが課題とされている。
IBMFirefox に資金を注ぎ込むビジネス戦略。

  • 一からブラウザを開発するのは大変だしお金がかかり過ぎる。代わりにオープンソース技術を取り込んで資金を投じる。
  • パワフルでアクセシブルな Web アプリケーションを扱えて、世界中のデスクトップで使えるブラウザを持つ。
  • そうした Web アプリケーションを提供する開発ツールやミドルウエアを販売する。
  • そうしたパワフルな Web アプリケーションのうちのいくつかをホストする。
  • 顧客が Web アプリケーションを開発するのを手助けするサービスを販売する。
  • 顧客の様々な需要に合致する OS をソリューションとして提供する。