QuickTime のパッチを当てられない

QuickTime のパッチを Windows で当てられた人はいるのだろうか。QuickTime for Windows の最新版は 7.1.3.191 だそうだがそもそも QuickTime のヘルプからバージョンを表示させても、7.1.3 としか表示してくれないので、パッチが当たっているかどうかはそこからだけでは分からない。まずこれが第一にダメな所。
それならば Apple のサイトへ行って最新版をダウンロードすれば済むと考えるのがマトモな人。Apple はそういうマトモな会社ではないらしい。彼らの提供する QuickTime for Windows 最新版は 7.1.3.100 であって、先の脆弱性対策が施されていないバージョンなのだ。これが第二にダメな所。
この件に関しては、マスメディアも輪をかけてダメだ。彼らの記事を真に受けて、Windows 用に脆弱性対策版は未だ提供されていないと信じている人もあるだろう。これは間違い。単に入れ難いだけ。これが第三にダメな所。
対策版を Windows に入れるには、Apple Software Update という専用アプリケーションを使わないとならない。これは QuickTime をインストールするのと同時にしか組み込めない。別途インストールする手段を Apple は提供してない。これが第四にダメな所。
ではどうしたら良いのか。インストール時に Apple Software Update を入れておかなかった人はどうするかというと、一旦 QuickTime をアンインストールして入れ直せという。ほとほと呆れるが、これが第五にダメな所。
さすが天下の Apple、ダメな点は未だ終らない。無事に Apple Software Update が入ったらそれを起動する。デフォルトの場所は Program Files 直下に Apple Software Update というディレクトリが QuickTime とは別にあるので、そちらを探してそこから起動しなければならない。運が良ければ Windows のメニュ一覧に Apple Software Update が表示されているので、第六のダメな点は次に譲っておく。
ようやく Apple Software Update を起動して更新ファイルを表示させる。これは私の環境だけかも知れないが、何と第一に自分自身、すなわち Apple Software Update を更新せよと出た。苦笑しながら更新を済ませると、ようやく目的の Update 2007-001 が更新候補に上がってきた。QuickTime + iTune を更新と共に入れろと一緒に出るが、QuickTime 向けパッチ単体だけを選択し更新を試みる。未だ驚きは終らない。画面は更新中なのに更新完了画面が出た。どちらを信用したらよいのだろうか。ダメな点を数えるのも大変だ。
いつまで待っても更新中の表示は消えない。仕方ないので、表示が消えないバグだと仮定して OK すなわち完了のボタンを押す。ツールからダウンロードされた更新のフォルダを開くとしても空だ。やはり失敗したか。ダメダメ。
仕方がないので 2007-001 を再インストールしようと誰しも思うだろう。Apple Software Update の更新候補に 2007-001 はもう現われない。こうなってしまったら、QuickTime をアンインストールしてから再インストールしなければならない。しかしそうしたところで、これまでのループが延々と続く。私は三回りほどして止めた。ダメダメダメだ。
次に何をするつもりか。そう、QuickTime のアンインストールだ。qt やら mov 動画をどうするか。QuickTime AlternativeWindows にはある。