Opera サーバーサービス

Kyocera の WILLCOM 端末、WX320K で予告されていた、Opera サーバーサービスの概要が公表されている。
WX320K には Easy Set Up Tool というものが付属し、それによって Opera 9 for Desktop をインストールする手順が用意されているという。WX320K ユーザは無償の登録によって、デスクトップ版 Opera からも「Opera サーバーサービス」を利用する事が出来るとある。この辺がデスクトップ主体の利用者には気になる点であろうか。
内蔵メモリの少ない WK320K であるが、My Opera コミュと同様に 300MB のスペースが、当面 2010 年の 1 月まで無料で利用出来るとある。そのサーバにアクセスする事によって、RSS や保存した画像、自分で取ったメモなどを利用する仕組みだという。
告知ページには「パソコン版 Opera 9 動作環境」として、WindowsMac のみが上がっているが、これは Easy Set Up Tool によってインストールされる Desktop Opera であろうと推測される。設定さえ済ませれば、他の OS 上の Desktop Opera からも上記サービスが利用出来るのではないだろうか。もっと言えば、どんなブラウザでも利用出来るのではないかと期待してしまう。my.operaWii 専用ページのような変なブラウザ選別をまさかやらないとは思うが、さてどんなものだろうか。
また近い将来にまで目をやると、Peregrine で開発が進んでいるはずの、モバイル環境とデスクトップ環境との連携も視野に入ってくるだろうから*1、こうしたオンライン・ストレージの利用というのはなかなか面白いのではないだろうか。

  • Desktop と Mobile の連携というと、WinCE 等での Outlook のデータ・シンクロや、音楽データでの iTune 等が以前から行われていた訳だが、ブラウザの分野で、しかもより広範囲なプラットフォーム上で行えるあたりが、目新しくかつ Opera ならではと思える。

*1:すなわち、デスクトップと出先の携帯との間で、bookmark や RSS、更には既にテッチナー氏によって言及されているように、読みかけのメールやウェブ・ページの連携までが、将来的には切れ目無しに共有する利用法を Opera は提示している。