肥大化ネタ
最近気付いたのだが、英語であっても参照先のリンクを親切にも示してあるのに、全ての読み手が原典に当たるものではないらしい。そんなもの怖くて自分の blog で取り上げられないだろうに、平気で孫引きしている神経は理解出来ない。
昨日リンクしておいた Avencius にあった記事から、要点だけを抜き出しておいてあげる。
- Firefox がメモリ食いだという批判の向けられるべき本当の先は、閲覧を終えた履歴のキャッシュにあるのではなく、もう参照しない閉じたタブの内容に割り当てられたメモリを開放しない点にある。熟達者なら簡単に about:config から設定を変更出来るが、そこいらへんのミーハーにそんな面倒な事はさせられない。
- 肥大化したという印象を持つもう一つの原因は、インターフェースの反応の遅さにある。Firefox はズール(XUL)によってインターフェースを規定している。次第に改善されてきてはいるが、これが遅さの原因だ。ズールは他にズールランナーやソングバードといった、他のアプリや拡張にとってのプラットフォームの役割も果たしている。
- そして Firefox 本体の開発者によって、遅さ、不安定さ,メモリ消費の原因としての、いけにえの羊にされている拡張機能。これらは JavaScript と XML 等によって組み立てられているメモリと CPU パワーを消費する小アプリだ。幾つかの拡張機能の組み合わせは機能不全を引き起こすだけでなく、セキュリティ問題まで生じる可能性がある。拡張同士で機能が無駄に重複するといった問題もある。Sage ほど優れた機能もないのに本体に装備されているライブブックマークは、最も使われていない機能だろう。その上サンダーバードを使っているとしたら、どれだけの無駄があるのだ。
- 画像のバックエンドを務める事になった Cairo も、もう一つの遅さの原因だ。クロスプラットフォーム、拡大縮小時のスムースさ等の利点があるが、速度の点では以前のグラフィックエンジンの方に利がある。
- 履歴やブックマークを管理する小さな SQL ベースのエンジンも問題だ。便利さがメモリ消費と CPU パワーに見合ったものになるかは、現時点ではいまだ不明である。