Widgets

CSS Nite Vol.19 を聞きにアップル・ストア銀座へ行ってきた。二部構成で前半は長谷川さんという方が各種ウィジェットを紹介。後半に Opera の方による Opera Widget について。聞きたかったのは後半だったが、Opera 以外は良く知らないウィジェットなので、前半のお話がまとめとして個人的にはよろしかった。

それで後半なのですが、ここを読みに来てくれるような Opera ユーザにとっては、取り立てて目新しい話題があるはずもない。他のウィジェットと異なり、基本的に Web 標準のみで作られる Opera Widget は、それゆえにウィジェットとして動作するだけでなく、単独の小さなウェブ・ページとしても動作するし、一つのページとして動作しなければならない。それゆえ、旧来の Opera ユーザからは、何でまたウィジェットなのという素朴な疑問が先のオフ会の場でも出ていた。
特に Opera のタブというか開いて表示させているページを、画面一杯にではなく画面の一部を使って表示させれば、それが Opera Widget に他ならないから、そのような感想は当然出てくる。いや、それで良いのだ。Web 標準技術だけを使って作られたウィジェットならば、ウェブ・ページとしても動作しなければならない。唯一違うのはアドレスバー等のバーや各種ボタンが表示されない、それだけだ。
そうなると、ウィジェットの利点とは何か。Opera の MDI に慣れてその有用さを活用出来るような人というのは、残念ながら現時点では「ギーク」なのかも知れない。しかし Opera Widget の形で同じページを提供すれば、どんな初心者でもマルチ・ドキュメントなインターフェースの利点を享受出来る、まあそういう寸法だ。
以上のようにつらつらと考えてみると、ウィジェットというのが Opera を使い込んでいる人に不評なのもうなずける一方、サービスを享受する側の、そして取り分け初心者にとっては意味のあるものなのかなあと思えてきた。
今晩の概要については、公式サイト上で発表者から資料が公開されるであろう。詳しくはそれを参照されたい。

  • 後半の Opera による資料中に、公開ウェブ上にはない文言があったのを Opera ユーザとしては見逃すはずはなかった。言及しても良いか口頭で確認はしたが、ちょっと微妙なところだと思うのでやめておく。
  • クロス・プラットフォームである Opera は、80% が共通コード、残り 20% がプラットフォーム/ハードウエア依存だと、具体的な数字と共に紹介されていた。
  • Opera 9 が載っていれば、デスクトップに限らずどのプラットファーム上でも Opera Widget は利用出来るが、たとえば WiiOpera 9 のように、ハード提供側の要望でその機能がオフになっている場合もあるという。
  • ウェブ標準だけでウィジェットを作る利点は何か。作る側にとっての利点とは、ウィジェットを作るために特定のベンダー依存の他では使えない勉強をあらためてする必要がないという事だ。