Thunderbird は別枠で
Mozilla 財団 CEO のミッチェル・ベイカーが、自身の blog で Mozilla のメールクライアント Thunderbird の今後の扱いについて提案を行っている。
Email Call to Action
Mozilla とは別組織の Thunderbird 財団を作る。Mozilla の下部組織に Thunderbird 専門の部署を作る。Thunderbird を seamonkey のように Product から Project へ格付けを変え、コミュニティ・ベースで開発を続ける。以上、三つの案を提示している。
以前から噂は耳にしていたのだが、要するに Thunderbird を切り離して、Mozilla 財団はブラウザ Firefox だけに専心したいようだ。
- Thunderbird の責任者 Scott の blog エントリ - Thoughts On Thunderbird
- ミッチェルは実務家らしくしっかり根回ししてあるようで、スコットにはこの時点で不満や否定的意見などあろうはずがない。
- いわく、Mozilla 財団の目的はブラウジングとその関連領域であって、Thunderbird が寄与出来るものはない。したがって Thunderbird の優先順位はこのところずっと低いままだった。そこでミッチェルの提案
13 にある Thunderbird に特化した新機構の設立を支持するとしている。(この項、修正。新機構が Thunderbird Foundation に当たるものなのか、サポート提供等を主とする Thunderbird Company なのか未だ明確ではないと思われる。) - Firefox と違って独自に金の卵を産まない Thunderbird であるから、最も気になるのは運営にかかる資金源である。利用者からの寄付、サポート収益、他団体からの援助の三つを彼は挙げているが、果たしてそれで上手く行くのだろうか。
- Google の GMail との関係、Google から Thundebird 新機構への資金提供はどうなるのかといった問題をはっきりさせないうちには、コンセンサスを形成出来はしないだろう。
- そう、要は Mozilla 財団の財布の紐を握っている Google の出方次第で、どうとでもなるのではないか。