ERA
これまで私は Opera Mail のことを M2 と呼ぶように、Opera の表示画面伸縮適合技術のことを FtWW(Fit to Windows Width) という古い名称を使って呼んできた。これは随分前から正式には ERA (Extensible Rendering Architecture) と呼ばれている技術の一部を構成しているものである。
Opera for Desktop で使われている FtWW についてだけ言えば、ユーザ CSS を駆使して劣悪ながらも同様の動作を真似ることが他のブラウザでも可能であるのは知られている。しかし FtWW は ERA の一部に過ぎない。
エクステンシブル・レンダリング・アーキテクチャ (ERA) は Opera の数種のレンダリング技術を連携させたフレームワークで、それぞれのレンダリング技術がウェブページを再フォーマットし異なるサイズのスクリーンで表示させることができます。
例: :
- 画像とテキストの拡大・縮小
- テーブルの再構成
- コントラストの補正
- フレームセットの統合
- 行末の折り返し
- エレメントの再配置
- 不要なマージンやパディングの除去
- 不要なコンテンツの選択非表示
しかし世の中には Opera の想像を超えるストリート HTML があるもので、一部のページでは ERA によってかえって見にくくなる場合もある。しかしその場合には従来の表示方式で、他のブラウザと同レベルの表示は依然として可能であろう。
- 9.2x で上手く伸縮されるのに、Opera 9.50 テスト版において ERA が上手く働かない場合があるのは、テスト版のバグである。