フィッシング警告を無視するとどうなるか

PayPalフィッシングにひっかかりそうになった」というエントリで興味深かったのは、どんな人でも状況によってはフィッシングに引っかかりそうになったり、実際に引っかかったりするということを示していたことだ。
アプリケーションに警告を出す仕組みがあったとしても、人間の方が一旦こうだと思い込んでしまうと、警告自体を誤報だと決め付けてしまうことがある。そもそもフィッシング警告の出ないブラウザは問題外として、一度出た警告を無視したらどうなるのか、ちょっと確認してみた。
Opera 9.5 beta2 で既知のフィッシングサイトにアクセスすると、以下のような警告が出てここでほとんどの人は先へ進むのをやめるだろう。
Opera 9.5のフィッシング警告
しかし何らかの理由でこの警告を無視して進むと、コンテンツは表示されるがアドレス欄右端には警告が出続ける。
アドレス欄右端の表示
次に Minefield はどうか。
Firefox 2 とは違って、画面全体にフィッシングだという警告が出るが、これを無視して先へ進むと次のような赤いバーがページ上部に表示されて注意を促す。これはなかなか良いアイディアだ。
Minefield で無視した場合
この赤いバーにも非表示にするボタンが付いている。右端のボタンを押すとバーは消える。
Minefield で更に無視した場合

  • なお Opera で「この警告を無視する」を選択すると、次回からそのページを訪れてもフィッシング警告は出なくなる。
  • 元のように警告が出るようにするには、Profile ディレクトリにある opcert6.dat を編集するという危険かつ面倒な作業が必要となるので、決して真似しないでいただきたい。