Zoom、Zoom、Zoom

最近の blog とかいう奴は、どうにも文字が小さくて読みにくいので好かないと思っている人も多いでしょう。モダンブラウザにはそうした豆粒のような文字を拡大表示してくれる機能が備わっています。
Firefox 3 も例外ではありません。「ボタンクリックで拡大・縮小自由自在! − Firefox 3のアドオンZoom toolbar」などの分かりやすく素晴らしい紹介記事をご覧になれば、追加説明は不要でしょう。
しかし実際にこの通りにすると、困った問題が出てきます。誰もが嫌いな横方向のスクロールバーが出てしまうからです。読みやすい大きさにはしたいが、スクロールバーをマウスで動かすのもなかなか面倒です。
さてどうしましょう。
すき間ブラウザとあだ名されている Opera にすれば全て解決。ついでに拡大・縮小操作もはるかに簡単です。ここでは OperaOpera らしく使う設定と合わせて使い方を紹介します。
まず Alt というキーと P というキーを同時に押し、設定画面を出します。上にあるタブで一番右の「詳細設定」を開き、左側、下から二番目「ショートカット」を表示させます。
下の絵のように「シングルキーショートカットを有効にする」のチェックを入れ、OK、OK を押して設定画面を閉じます。
Enable singlekey shortcut

  • シングルキーショートカットは OperaOpera らしく使う、文字通りのカギとなります。
  • この機能は Opera 9.2x では最初から有効でしたが、他のブラウザから Opera へ乗り換えた方が誤って押してしまい混乱するのを避けるため、Opera 9.50 からは能動的に選択しないと使えなくなりました。
  • とはいえチェックを入れるだけですし、馴染めなければチェックを外していつでも元に戻せます。その際も、ブラウザの再起動など当然のことながら不要です。

さて画面の拡大・縮小を Opera で試しましょう。10% ずつ拡大するのは 0 を押します。一気に倍の大きさ、100% ずつ拡大するには 8 を押します。
ここまでは Firefox 3 の機能と同じですが、邪魔な水平スクロールバーまでお付き合いする必要はありません。
CtrlF11 を同時に押してみましょう。このキー操作は、「ページを画面の幅に合わせて表示する」という、画面が小さく狭い携帯電話でも広く使われている Opera ならではの特筆すべき独自機能です。
画面の拡大・縮小の割合は、ステータスバー右端のズーム比率表示窓で確認出来るでしょう。他のブラウザに慣れている方は、この窓からマウスで数字をクリックして表示倍率を変えても良いでしょう。しかし OperaOpera らしく使うなら、Ctrl キーを押しながらマウスのホイールを回してみる方をお勧めします。この操作法も気に入ってもらえると思います。
さて任意の拡大・縮小倍率から、一気に元の倍率に戻すには 6 を押します。

  • 9 で 10% ずつ縮小、7 で 100% ずつ縮小も出来ますから、お好みでどうぞ。

さあこれで快適なブラウジングをお楽しみいただけるでしょうか。
最後に、その他の主なシングルキーショートカットにも言及しておきます。

  • 1 は左側の、2 は右側のタブをアクティブにします。他のブラウザに慣れた方は常に全画面表示させているでしょうから、画面の切り替えととらえていただいても当面は結構です。
  • 5 を押すとページの「最大化」と「元に戻す」を交互に切り替えます。ここでも常に最大化していると変化が分かりにくいかも知れません。
    • Opera は基本的に MDI ブラウザですから、各タブを常に最大化して使うというのは他の「タブブラウザ」に似せた動作をさせることになります。
    • MDI として使っていると 5 による動きの面白さがお分かりいただけるでしょう。
    • F11 を単独で押す「フルスクリーンモード」では、全てのツールバーや OS の装飾までも隠して本物の全画面表示になります。プロジェクタなどにつないでプレゼンテーションをする際に使われるのがこちらの全画面表示です。
  • X は「進む」、左隣の Z は「戻る」の働きをします。これらは、たいていのキーボードで左下端にあるキーですから、右手がマウスでふさがっていたら空いた左手を活用してはいかがでしょう。