IE 8 beta2 - Standard mode?

Broken icon

次の Internet Explorer である IE 8 の beta2 が公開になった。半年前に MS はすったもんだの挙句 IE 8 では Standard mode をデフォルトにすると大見得を切ってみせた。ナイーブな Web 開発者は歓喜し、そして半年後にそれは裏切られた、という趣旨の記事をホーコンが Register に書き本家スラドにも採り上げられている。

元の記事を読めば分かる内容を繰り返す必要はないと思うのだが、いろいろと興味深い話題でもあるので理解した限りで話を整理してみる。

  • MS IE 8 は描画モードを切り替える機能を有している。
  • IE 8 では Web 標準に準拠して描画するモードを初期設定にすると MS は主張していた。
  • PC の市場は一般向けと企業(内)向けに別れ、後者が 60% を占める。
  • イントラネットでの表示に関して IE 8 は Display intranet sites in Compatibility View にデフォルトでチェックが入っている。

ここまでが第一点の問題。ホーコンが指摘するもう一点の方はより不可思議だ。

  • Web 標準に準拠したページを表示すると、IE 8 beta2 では「紙が破けた」アイコンが表示される。
  • これは卑怯な手口だ。「破けたアイコン」を目にしたユーザは正しく表示されていないのではないかと思わされ、ページ製作者は自分のページの脇に「破けたアイコン」を表示されて嬉しいはずがない。
  • この問題を解決する手段はたった一つ。標準準拠モードのスイッチを切れば良い。
  • この仕様が暗に主張しているところは明々白々である。標準準拠モードを使うなということだ。

後はこの仕様をどう受け取るか、各人に委ねられている。
(ここでの関連言及)