Opera Unite 版

Opera Unite の解説は公式文書もあることですし、日本語ではマイコミジャーナルに後藤大地さんの記事があるので別の話を書いてみようと思う。

Opera Softwareは6月16日(ノルウェー時間)、Opera Uniteと呼ばれる衝撃的な機能/サービスを発表した。Webサービスやデスクトップアプリケーションの考え方を大きくかえるきっかけになる可能性がある。

Google マップに「ルート・乗換案内」という機能がある。そのリンクを開くと A、B という入力欄が開く。マウスを上にかざすと、それぞれ「出発」、「到着」がポップアップする。試しに地名を入れて「検索」させると*1、紫色というか青い線でお勧めルートが地図上に表示される。
これまでの Opera では、この青い線上にマウスをかざしても何も出てこなかった。他のモダンブラウザを使うと白くて小さな丸が出てきて、マウスでドラッグアンドドロップし、寄り道指定が出来た。
今度の Opera 10.0 ではようやくではあるが、このルート変更機能に対応した。
ルート変更
出来てしまえば簡単に見えるが、マウスイベントと transparent svg に関わるレンダリングの仕様変更 (修正) が Opera 10.0 に入った結果である。

  • 日本の Opera ユーザには大きな問題だが、前のビルドで IME オン時にもキーボードショートカットを有効にした弊害で、Flash ベースのテキスト入力欄に日本語が書き込めなかった不具合修正もこのビルドに入っている。MyOpera フォーラムでは報告したが、こちらでも取り上げていた問題なので一応触れておく。

*1:あくまで「させる」であって「してもらう」ではない。