Linux での日本語入力

Ubuntu 9.10 が正式版になったので、さっそくテスト環境を構築し Opera 10.10 のテストをした。バグが多かった上に開発が停止してしまった SCIM に代わり、Ubuntu の 9.10 からは既に移行している Fedora 11 と同様に iBus が採用されている。これがテストの目的。

iBus is a new input method framework under active development which is designed to overcome the limitations of SCIM. It will be the default in Fedora 11.

iBus は現在 GTK+2、XIM の他、Qt4 に対応していて、Qt3 には将来も対応しないであろう。したがって Opera に限らず Qt3 に依存するアプリケーションでは動作しない。Opera をテストするには、-gcc4.qt4 と名付けられたパッケージを使用する必要がある。qt3 版では iBus が使えないのであわてないこと。
Fedora 11 では初期設定のまま使えたが、Ubuntu 9.10 では中国語の FAQ にあるオプションを付けなければならない。これはこれで問題なので解決策を探っているところ。

  • Linuxディストリビューションには様々あるが、FedoraUbuntuiBus を採用したことにより、今後は iBus が主流になると考えて良いだろう。
  • アプリケーションの側からすると、これら 2 つに対応しておけば先ずは大丈夫と考えて良いだろう。