SuSE 9.1

あれほど絶賛した SuSE 9.1 だが、熱しやすいものは冷めやすくもある。独自の GUI は、それが上手く動作している限りは快適だが、何かの拍子にトラブルと、手が付けられなくなる恐れがある。
SuSE には KDE の最新版へのアップデートサービスなどという無料ご案内ページまである。しかもそこへはデスクトップ上の、SuSE というショートカットアイコンから数回クリックするとコンカラが立ち上がって行けるのだ。
そのあと数回クリックすると YaST が面倒な依存関係も解消し自動インストールしてくれる、、、はずなのだが、そうは上手く行くはずがない。何せ、ファイルを一つ入手すると YaST が一回毎に立ち上がってインストールしようとする。笑ってしまう。そう、KDE 3.2.x から 3.3.x へ更新するには、kdelibs から kdebase やら何やら、数十のファイルを一遍に更新しなければ上手く行くはずがない。それでなければ絶対無理だ。
ところが、世にも賢い YsST 君は一つずつ警告を発しながら対処を迫って来る。後から依存でさしさわるファイルは入れるから良いだろうと無視して幾つか入れたところで、YaST 君のご機嫌が斜めになってしまった。こうなるとさあ大変。どこまで入れたかメモなどしてないものだから、パニクって KDE を一旦終了させてしまった。当然 KDE は二度と立ち上がらない。Gnome を立ち上げればどうにかなるだろうと甘く見ていたら、そこからも YaST 君は寝入ったままで返事をしてくれない。
仕方がないので一応 OS の再起動などして再び Gnome から YaST 君に呼びかけると、ここでようやく目を覚ましてくれた。正直、ほっとした。そこから通常の更新をさせて KDE のダウングレードを選択。これでどうにか元に戻った。な訳で GUI 万能とたわけていると、トラブった時に対処できなくなる恐れがあるので、用心せよという落ち。

  • KDE は後程 kde ftp から手動で rpm を集めて、仮想端末から入れてみようと思う。これが確実。そうして入れた rpm は、YaST から間違って消さないように簡易ロックがかけられたように表示される。