なぜ Opera はオープンソースにしないのか
“We support open source in that we offer a better browser for Linux,” Opera CTO Hakon Wium Lie told me in a recent meeting at the InfoWorld offices. “But we haven’t found a business model that allows us to go fully open source.”
Opera ユーザには目新しい事はとり立てて書いてはいない、ホーコン・リー Opera CTO へのインタビューを交えた、なぜ Opera がオープンソースにしないのかを解説した記事。
Opera が見つけたのは、携帯端末やゲーム機に有料でブラウザを売り、デスクトップはポータル・サイトからの検索を通じて収入を得るというビジネス・モデル。ブラウザでは Linux ディストリやデータベースのように、サポートによる商売は成立しない。IE や Mac の Safari もオープンソースではない。
Opera がオープンソースの Mozilla Firefox に対抗してゆく道は、純粋に技術的なものだ。従来から Opera は CSS 対応の高さをうたい文句にしてきた。またロシアなどのデータ従量課金制度の割合が高い地域では、コンテンツ・フィルタやネットワーク・アクセスにオプションを備えた Opera が広く使われている。
そして Opera 最大の利点は、小さくてモジュラー式のコード・ベースを最初期から採用してきた点にある。Opera は少数の人員で開発されているので、Mozilla のようにゴチャゴチャと混みいったソース・コードには、しようにも出来なかった。この利点が携帯端末などへの移植で有利に働いているのだ。