腰抜けキツネめ

和訳すると、ハワードの Firechicken は、こんなタイトルになるのだろう。以下に彼の書いてる中から、専門的ではない部分の概略を紹介しておく。

Bugzilla Bug 99820 document.addEventListener fails on load and unload の修正に Mozilla は長い事かかっているのだが、このバグのおかげで Opera は数多くの重要なサイトでの動作に支障をきたしている。Opera の動作は標準規格に沿っているのだが、サイト製作者は規格書など読まずブラウザで動作確認して済ませているのだ。我々は Firefox の実装に沿って書かれたサイトのお陰で、非互換問題に悩まされ続けてきた。
Firefox がこのバグを修正すると、そうしたサイトで今度は彼らが我々と同じ問題に出会わなければならなくなる。そこで彼らはどうしたか。腰抜け野郎のする事をしたのだ。(Bugzilla Bug 335251) 彼らはそもそも自分達のバグが引き起こした問題を解決するために、標準規格を微調整すると決めたのだから。
彼らがこの解決法で進むなら、我々はそれに従うしかない。
標準規格をウェブの現状に合わせるのは、相互運用性を保障し実際の用例を網羅するなら、悪い解決法ではない。更に DOM2 Events に関する規格はそれ自体に曖昧なところがある。
とにかく私はがっかりしたよ。

Bugzilla Bug 99820 のコメント 38 には、次のようなものがある。

The problem however doesn't lie within the rendering engine but within the webpages. So you can either choose to stop developing the rendering engine, and let the web stall, or continue to evolve together with the web.

繰り返しここで述べている通り、結局、標準規格に従えと言うのは、それが自分達がかつて IE にシェアを奪われる以前に旧 Netscape が占めていたシェアを奪い返すために役立つ限りにおいてそう主張するに過ぎないのだ。