Google 問題修正 JavaScript
Opera を使おうとインストールしてみたものの、Google の各種サービスが上手く動かないからといって Firefox に乗り換える例があるようだ。これこそ Google の思うつぼなのだ。
上手く動かない原因は、ここでも繰り返し述べてきた通り、Opera と Google の両方にある。Google がサービスを公開する前に Opera でテストし、動くようにコードを修正すれば問題は解決する。これが最も簡単な解決法だ。しかしご存知のように Google はそうしない。その理由として Opera のシェアの低さを挙げる人がいる。ここでもかつてその点を指摘してくれた Firefox ユーザがいた。
理由はそれだけだろうか。Opera で動かなければ Firefox をインストールすれば済むではないか、と Google が言っているようにも聞こえる。Opera のために時間と労力を割くのは無駄なのだろうか。Google というところは、それほど資源が枯渇している会社なのだろうか。世界中のデスクトップに Firefox がインストールされて使われるのが、Google の利益に最もかなうからである。そうした経営戦略に基いて、Firefox のバグには対応するが、その他のブラウザにかける労力は別の分野へ回しているのだ。
- Bug 235441 に付いたコメントを参照。
OperaWatch の Update: How to make Google services Opera-friendly や GT500 の The man who fixed Google... で採り上げられている xErath の記事、The world through a Google は少々前のものだが、最近スクリプトに更新が入った。
- fix-google-services.js を開いてコメントに目を通すと面白い。
- 穏やかに言うと、ダニエルが書いているように、Opera の人も code.google で協力しているとか、上掲 Mozilla Bugzilla にハワードやアンが書き込んだりといった方法で、不具合を報告するだけでなく修正に協力もしている。
- 上掲の Bugzilla にあるコメントは、ミッチェル・ベイカーの Open Web の考え方とも真っ向から反する非常に危険な思想である。しかしサービスを提供する側の Google には面倒が増えるだけにしか思えないのかも知れない。
- 何年も修正出来ないでいるバグの最も簡単な修正法は、そのバグを事実上のウェブ標準に組み入れてしまう事である。ミッチェルがわざわざ今頃上記の発言をしているのは、そうした解決法を取らないという宣言と受け取って良いだろう。IE も 7 はダメだが、この先格段の進歩をとげる可能性は未だある。そうなった時誰が困るかを考えてみれば良い。
さて本題の user.js を使ってみた感想である。picasaweb.google.com の未対応警告文句が表示されず、スライドショーが Opera でも動作するようになった。google.com/calendar では警告/キャンセルを押さずともすんなり入れる。
ただし docs.google.com で日本語変換時に変換後の文字列が二重になる不具合は残されたままである。概して入れておいても無駄にはならない user.js だろう。