Opera - browser.js
今月に入って初めて browser.js が更新された。たまには基本的なことを書いてみよう。
- browser.js とは、あなたが使っている Opera for Desktop に組み込まれて自動的にウェブ・ページと Opera の不具合を修正してくれる JavaScript です。
- user.js とは異なって、好みのスクリプトを選んで使うのではなく、Opera と一体となって常に影で働いている JavaScript が browser.js です。
- このところの Opera のバージョン更新によって、この機能がオフ設定になっている Opera もあるかも知れません。opera:config#UserPrefs|BrowserJavaScript の値が 0 になっていると、オフです。
- 以下 jp.opera の公式文書から、この設定に関する部分をそのまま写し書き。
browser.js ファイルをダウンロードして使用するか。有効にすると 1 がセットされ、Opera がファイルをダウンロードした後 2 にセットされます。
- 使用しない = 0
- ダウンロードして使用する = 1
- 週ごとにアップデートを確認しながら使用する = 2
もっと詳しい情報は、同じく公式なものが「ブラウザ JavaScript の説明」として公開されている。
- 同文書は英語で書かれた "Browser JavaScript Explained" の古い版の翻訳である。「修正されたサイト」一覧に関しては英語版を参照しなければならない。
- しかし英語版も最新ではない恐れがある。左程頻繁に更新されてはいないようだが、今後は修正の度に書き換えられるか、何らかの告知法が検討されているのであろう。
- 修正点がひどく気になる向きには、更新される前の旧ファイルを保存しておいて、diff を取るのがよろしい。rename するなり別ディレクトリに除けておかないと、上書きされて最新の browser.js だけが残る。
さて、久々の更新に前後して、browser.js を書いているハワードが、怒りをあらわにしている。
I just hate this "there are only two browsers" mindset.
This sort of quick and lazy assumptions cause the worst compatibility problems across the web.
Yahoo! Mail の来るべき beta 版での、ブラウザ嗅ぎ分け法の稚拙さを嘆いているのだ。彼が嘆いているのは方法だけではない。Y! が彼が提案しているコードではなく、Gecko の文字列が入っているかどうかで分別するスクリプトを書く発想の背景には、どうせ世間の大方は IE と Firefox を使っているのだから、その二つに対応すれば済むという考えがある点だ。
ブラウザ提供側が Open Web だと言っても、現実世界で生きているサービス提供側がそれを理解しないと、覆いの下はともかくとして、表面上は今のまま変わらない事になる。