Joey - Firefox on devices

Firefox ファンの内、Minimo がかんばしくないのを残念に思っている人も少なからず居るだろう。Mozilla が目指すべきは肥大化せざるを得ない Minimo ではなく、Microsoft の深海魚 (Deepfish) や Opera Mini のようなサーバ/クライアント方式のミニアプリなのかも知れない。
OS News の見出し経由で読んだ Mozilla CEO speaks out on future of Firefox の中で、ミッチェル・ベイカーが Joey という試験的プロジェクトに言及している。

So the experiment that's underway is called Joey

どのようなシステムなのか詳細はまだ分からないが、注目してみたい。MozillaWiki に簡単な説明とリンクがあった。

Joey is a server, Firefox add-on, and java midlet that allow you to pass data from your Firefox browser to cell phone.

それに依るとやはりサーバ/J2ME Midlet 方式のようだ。非常に若いプロジェクトのようなので、これまで概してモバイルに冷淡だった Firefox ユーザがどれだけ開発に参加してくれるのか、ベンダ囲い込みの厳しい携帯業界に縁のなかった Mozilla がどうやって食い込むかなど、難しい点は多いと思う。
後刻冷静になって上記 Wiki を読んでみると、Joey とは Firefox「の」アドオンであって、ユーザが見ているページをサーバへ送り、そこで携帯端末で表示出来るように処理する。整形処理されたコンテンツはサーバから端末へ送られて表示される。どうやらそういうものらしい。すると現段階では、端末側でナビゲートは出来ないのだろうか。はたしてそれだけのアドオンにどんな用途があるのか、首を傾げざるを得ない気がする。

  • 上記インタビュには、Firefox 本体に広告カットが付かないのはなぜといった、非常に聞きづらい話も多く含まれている。そりゃあ笑うしかないでしょう。Firefox 本体に「広告カット」は付けられません。そんなことをしたら自分で自分の首を締めるようなものですね。
  • Debian とのブランド問題への言及も興味深い。インタビュアが言っているように、明確にこの問題を把握している人って、どれくらい居るのだろうか。