原文に当たってもダメな時

英語を日本語にしても、訳している人が内容を理解していなければ、訳された日本語を読んでいる人が内容を理解出来るはずがない。分らない英語が、分らない日本語になっただけの話だ。
たまたま今日気付いた Opera の設定ファイルの例がそれに当たるのかと思ったが、これは元の英語を書いている人が理解しないで英語で書いているのではないかとさえ思えてきた。
opera:config#FileTypesSectionInfo|Version
Opera を使っている人は、上記の行を選択して開いてみると良い。File Types Section Info という opera6.ini を設定する項目が開く。公式文書の解説は以下の通り。

二行目の jp.opera の説明を引くと、「この値は Opera のバージョン管理にのみ使用されます。変更しないことをお勧めします。」とだけあって、他に説明はない。これだけで何をどう設定しているか分ろうというのは相当に難しい*1。元の英語を読んでも同じだ。日本語訳の責任ではない。
初期値は 1 とあるが、2 になっている人もいるだろう。Editing is not recommended. と言われると何か重大な設定かと心配になるが、何のことはない Preferences > Advanced > Downloads > Hide file types opened with Opera にチェックが入っている時が 1 で、チェックが外れている時が 2 だ。
原文に当たれというのは何事でも基本だが、原文がこの有り様ではしょうがない。

*1:いや、この説明がなければ Opera 中級者ならば時間の問題で想像がつくだろう。しかし真面目にこの説明を受け取ると、opera6.ini に興味を持つような中級者はかえって混乱するだろう。公式ドキュメントを信じないのが Opera 上級者かも。[以上、戯れ]