あなたの JavaScript を browser.js へ

Opera の QA blog に You can be a site compatibility wizard! というエントリが追加されています。
サイト側の提供するコンテンツを受け取り側の User Agent が加工して表示する、いわゆる User JavaScript の類は大変人気かと思います。人気の理由はコンテンツの表示のされ方に受け取る側が積極的、能動的に加わり、利便性を高める、プラスの付加にあるのだと思います。
User JavaScript の利用法のもう一つが、特定の User Agent で利用出来ないサイトを利用出来るようにする、マイナスからの救済です。前者とは異なりこのマイナスからの救済は、積極的にブラウザを利用している人以外の一般ユーザにとっても大きな恩恵をもたらします。
シェアが低いとみなすサイト構築者が動作確認をしてくれない例の多い Opera の場合、User JavaScript の後者の面での働きが必要になる場合が多くあります。しかしそれを必要としている人は、上で述べたように一部の積極的ユーザに限らず、全ての Opera ユーザであるわけです。そこで Opera にはユーザが何もせずとも最新の User JavaScript を自動的に組み込む機能が備わっています。
それが browser.js です。
概説はここまでにして、あなたの書いた JavaScriptOpera の公式 browser.js に取り入れる道を示したのが冒頭の記事です。記事を書いた Hallvord は browser.js を管理している Opera の QA で、先日オスロへ行った際には彼のデスクを訪ねさせてもらいましたが、これまでも日本に関係する幾つもの問題で御世話になった大変頼りになる人です。オスロに居る Opera 社員の中で私の知る限り最大の親日家でもあります。
Bug Report Wizard からのやり取りは、彼らにとっても外国語である英語を使わねばなりませんので上記記事の和訳はしませんが、サイト側での修正をお願いしても直してもらえない Opera 排斥サイトを救済する User JavaScript を書ける方は [SITEFIX] を冒頭に付けて適確に報告することによって、公式 browser.js としてあなたの書いた JavaScript が全世界の Opera ユーザに利用してもらえることになります。