通勤に使っているバスの回数券で、オスロフィヨルドに浮かぶ島へ渡るフェリーにも乗れるというのを聞いて島巡りをしてきました。初乗りが高いとぼやきましたが、その同じチケットで 20-30 分も船に乗って 350 円というのは高くない気がします。
公共フェリーで渡れる島は大小 5 つ程あって、それぞれ雰囲気が違うようです。最初に降りた島は静かなリゾートという印象で、通りかかった方に聞いてみると週末だけ島の別荘で過ごす優雅な暮らしをされている人がほとんどだという事です。市街地からフェリーで 20 分程で来れるのに静かで、緑と穏やかな海に囲まれ、確かに最高の別荘地です。建っている別荘はキャビンと呼べそうな小屋(といっても日本の基準からしたら普通の大きさでしょう)から少々豪華なお宅までいろいろありますが、概して昔風のつくりで奇抜なデザイン住宅はありません。
緑、赤、黄色に塗られた壁のそうした小さな家々が傾斜地や海岸に面して点在しており、小一時間散歩していると、ここが首都から数十分の場所である事を忘れてしまう程です。おまけにオスロ湾は外海から 100Km も入っているので、波が極めて少なく日本の湖のようです。家の前で小さなボートを浮かべ、あるいはちょっと小高い丘に登ってピクニックを楽しんだりと、自然に囲まれた生活を楽しめる人には最高の環境でしょう。
もう 1 つ渡った島はバーベキュー場があったりと、全ての島を見て回った訳ではありませんので分かりませんが、島ごとにいろいろな趣があるのでしょう。
フェリーは 1 時間に 1 本しか来ないので 2 つの島を回って 2 時間少々の散策でした。オスロの日曜日はほとんどのお店が閉まってしまうので、美術館巡りを終えてしまった方は、島には売店の類はありませんので、お弁当と飲み物を持参して島巡りをしてみるのもお勧めかと思います。
オスロは何もなくて退屈だという人には、東京の繁華街の方が刺激が多くて楽しい町に違いありませんが、それとは違った趣味の人には違った結果になるのだと思います。

  • 部屋に帰ってきてからいろいろ検索して調べてみると、キャビンの大きさや永住してはならない等、様々な規制があるようです。確かに放置しておいたら、通勤圏内ですから安価な住宅が瞬く間に島を埋め尽くしてしまうでしょう。
  • 島々では自然保護区を示すと思われるノルウェー語の標識が目に付きます。