Kestrel がやって来る！

今週も Opera Weekly は出なかった。代わりに来週以降に出す予定の Kestrel ブランチ Weekly についての情報小出しでお茶を濁された。
新機能

• Opera 9 になってから初めてレイアウト・エンジンへ大幅に手が入る。
• text-shadow を始めとする各種 CSS3 への対応。
• CSS 3 Selectors テストの全クリアー。
• SVG への対応度向上。
• 新 JavaScript エンジンにより ECMAScript 4 'getters' 'setters' への対応。
• 最も標準規格に適合したブラウザであると共に、劣悪なコードのページへもより良く対応。

ユーザ・インターフェース

• 以前収集した使用状況を元に、一部「検閲され」現時点では非公開だが使いやすさの向上が計られる。
• 他のブラウザとの操作の統一性を重視。

アクセシビリティ

• スクリーン・リーダーへの対応。
• キーボードによる操作の改良とショートカットの統一性向上。

プラットフォームとの融合

• Mac 版における見栄えの向上。
• Linux 版では QT4 ビルドと 64 ビット・ビルドの追加。

パフォーマンス

• ベンチマークだけでなく、実際の使用環境での速度向上。
• UNIX 版におけるタブ切り替えの速度改善。

実際に使っている人

社員のうちで既に internal Kestrel を使っている人の口は固いが、OperaWatch のダニエルが少しだけ感想を述べている。「毎日インターナル・ナイトリーをダウンロードしてインストールするのが習慣になっているが、大幅な改善、取り分け、ウェブ・サイトとの相互運用性の向上が目覚ましい」
公開されているスクリーン・ショットでは text-shadow が有効になっている様子もうかがえる。以下の絵は、左から Merlin、Kestrel のスクリーン・ショット、日本語フォント名が使えるようになった Safari 3.0.2(522.13.1)。方式が違うのだろう影の入り方に差異がある。Kestrel の影の付け方は Konqueror に近いような感じ。

IPA 明朝が使えるようになったので撮り直したここの text-shadow with Safari 3.0.2