Opera 10.50 お年玉ビルド

あけましておめでとうございます。今年も Opera は本気です。どうぞよろしくお願いします。
元旦 (UTC Oslo 時間) そうそう、お年玉ビルドを公開しました。アリアンからのリリースアナウンスをご覧ください。

先週、プリ アルファ バージョンを野に放った際、Unix 版はもう少し待ってくれとお願いしていた。本日、お年玉として、Opera 10.50 を Unix 環境でも試してもらえるようにした。更に WindowsUnix 版にはちょっとしたオマケも付いている。すなわち、これらのビルドは待望の video 要素に対応した。

Unix 版の変更点

  • 予告通り、Qt ライブラリへの依存を除去。システムにそれらがインストールされていようがいまいが Opera を起動可能に。
    • これによって、グラフィカルツールキットを一切入れていない環境 (プレーンな X11 環境)でも Opera が使える。
    • 何らかのツールキットがインストールされていればそれを利用する。Gnome/GTK+KDE/Qt4 を Opera 10.50 ではサポートする予定だが、KDE4 への対応は未完成である。
  • Unix ビルドも Carakan が組み込まれている。ただし 64-bit 環境ではいまだ不安定。
  • 既存の環境への上書きは厳禁。よって tar ball 版をリリースしたので、システムへインストールせずに試用して欲しい。
    • 先週のクリスマスビルドへの上書きでも環境によっては問題が出る可能性もある。

Video

  • 2007 年に最初のテスト版を公開以来、長らくお待たせした video 要素への対応だが、Windows 版と Unix 版で対応。
  • Unix 版では Gstreamer プラグインの設定が必要。
    • Linux での設定についてはルアリのコメントを参照。
  • Mac 版での video 要素対応ビルドは後程。

詳しくは (re-)Introducing を参照のこと。

[追記 1]
Opera 10.50 pre-alpha/6177 on Ubuntu 9.10(VM) で Sunspider を走らせてみた。手持ちのラップトップで native な Windows Vista 上では 520ms 位だが*1VM 上なので 700ms。同条件の Firefox 3.5.6 は 1975ms だった。
Opera 10.50 on Ubuntu

  • Preferences ダイアログも綺麗に GTK で装飾されている。
  • Gstreamer の設定などせずとも Ubuntu 9.10 では video の再生が行われた。

[追記 2]
ところで上のスクリーンショット左上を良く見ると、アドレスバー上のボタンが少ないのに気付かれるでしょう。左から "パネルの表示/非表示"、"戻る"、"進む"、"再読み込み/読み込み停止"そして "ホーム" となっている。戻ると進むはそれぞれそれ以上先が無い場合には行き止まりを示す "|" が付く。
Two 1050
これらは未だ実験段階なので、この後どのように最終版に実装されるかは分からない。

*1:Core2 Duo E7400/2.8GHz の方では 400 を切るのだが、LenovoX200s ではこんなものか。